スマホを長時間見ていると、首や肩がこってしまう……そんな悩み、ありませんか?実は、スマホスタンドの「角度」が大きく関係しているんです。多くのネット情報では45度が推奨されていますが、プロの木工家は着座時の最適な角度として37度を推奨しています(Australian Wood Review、2025年6月)。この記事では、初心者でも失敗せずに、人間工学に基づいた木製スマホスタンドを作るためのコツを徹底解説します。特別な工具がなくても大丈夫。端材があれば今日から始められます。
木製スマホスタンドを作る前に知っておきたい「角度」の話
スマホスタンドを作る際、最も迷うのが「どの角度で切ればいいか」という点です。
インターネット上の多くのDIY記事では「45度で切る」と書かれています。確かに45度は切り出しやすく、見た目も美しい角度です。しかし、座って使うことを前提にすると、37度の方が目線に自然にフィットするというのがプロの見解です。
Australian Wood Reviewに掲載されたプロの木工家による記事(2025年6月公開)では、着座時に最適な角度として37度を明示。140mm×95mmのフェース材を使用した設計が紹介されています。もちろん、立って使う場合やテーブルの高さ、ユーザーの身長によって最適な角度は変わりますが、まずは「37度」を基準に考えてみてください。実際に37度で作ったスタンドを使った方からは「スマホが見やすくなった」「首の負担が減った」という声も複数確認されています。
そもそも木製スマホスタンドを作るメリットって?
プラスチック製の市販品と比べて、木製スタンドにはこんな良さがあります。
- 自分好みのサイズやデザインにできる:スマホのケースの厚みや、置く場所のスペースに合わせて調整可能
- 材料費がほぼかからない:端材や廃材で作れるので、実質ゼロ円も夢じゃない
- 木のぬくもりがインテリアに馴染む:プラスチックとは違う、経年変化を楽しめるのも魅力
- 強度がしっかりしている:しっかりした木材を使えば、タブレットサイズでも安定する
特に「自分で作る」という達成感は、買うだけでは得られない大きな価値です。
初心者がつまずきがちな4つのポイントと解決策
ここからは、実際に作る際に初心者がハマりがちなポイントを事前に押さえておきましょう。
1. 木材選びで失敗する
ホームセンターに行くと、さまざまな種類の木材があって迷ってしまいますよね。初心者におすすめなのはパイン材。柔らかくて加工しやすく、値段も手頃です。一方、オーク材やウォルナット材は硬くて加工が難しいので、最初は避けたほうが無難です。また、木材を選ぶときは反りにも注意。まっすぐな板を選ぶようにしてください。カンナがかかっていない粗い板材だと、仕上がりにムラが出ることも。
2. 正確に切れない
「思ったより斜めに切れてしまった」「寸法が合わない」——これ、DIYあるあるです。解決策は墨付けを丁寧に行うこと。定規と鉛筆で切るラインをしっかり引き、そのラインに沿ってノコギリを進める練習をしてください。また、切る前にクランプで木材を固定することも重要。固定せずに切ると、どうしてもブレてしまいます。
3. スタンドがグラグラする
完成したのにスマホを置くと前後に倒れてしまう……原因は、スタンドの底面と背面の接合部分の精度不足や、接着剤の乾燥不足です。木工用ボンドを使う場合は、最低でも半日以上は固定してしっかり乾燥させてください。また、底面と背面の角度が正確に出ていないと不安定になります。ここでも「37度」の正確な角度出しが重要になってきます。
4. スマホが滑り落ちる
スタンドの傾斜部分がツルツルしていると、スマホが滑ってしまうことがあります。対策として、スマホが当たる部分に薄いコルクシートを貼るという方法があります。100円ショップでも手に入るので、初心者でも簡単にできます。また、スマホの下部が引っかかる「段差」をあえて残す設計にするのも有効です。
超シンプル!端材だけで作る基本のL字型スタンド
それでは、実際に作ってみましょう。まずは一番シンプルなL字型スタンドの作り方から。
必要な材料(端材でOK)
- 木材(厚さ15〜20mm程度):縦150mm × 横100mm 程度のサイズがあれば十分
- 木工用ボンド
- サンドペーパー(#120、#240、#400の順に細かくするのが理想)
必要な工具
- ノコギリ(糸ノコでも可)
- 直角定規
- 鉛筆
- クランプ(なければ重しでも代用可)
手順
- 木材にスタンドの形を墨付けします。背面の傾斜角を37度に設定してください。
- ノコギリでラインに沿ってカット。ゆっくりでいいので、ラインを外さないように注意。
- カットした面をサンドペーパーで磨きます。#120 → #240 → #400 と順に細かくしていくと、つるつるに仕上がります。
- 底面と背面を木工用ボンドで接着し、クランプで固定。半日以上置いてしっかり乾燥させます。
- 仕上げにオイルやニスを塗れば、見た目もぐっと良くなります。
これだけでも、しっかり使えるスマホスタンドが完成します。所要時間は乾燥時間を除けば1時間もかかりません。
もっとこだわる!可動式スマホスタンドの作り方
「角度を調整できるものが欲しい」という方には、可動式のスタンドがおすすめです。
日本のDIYブログ「DIYnom’s blog」(2025年7月公開)では、端材を使った可動式スマホスタンドの作り方が紹介されています。ここでは、オニメナットと六角ボルトを使って可動部を固定する方法が採用されています。
特徴
- スマホのサイズや使用シーン(机の上・ベッドサイド)に合わせて角度調整が可能
- 固定式よりも材料と手間はかかるが、完成後の満足度が高い
- 使用しないときは折りたたんでコンパクトに収納できる
作り方のポイントは、可動部の穴あけを正確に行うこと。ボルトがしっかり締まるように、ドリルビットはボルトの径より0.5mmほど細いものを選ぶと良いでしょう。
工具がなくても大丈夫!洗濯バサミと木の棒で作る簡単工作
「ノコギリもないし、木材もない」という方でも作れる方法があります。
フランスの工作サイト「10doigts.com」(2025年6月公開)では、洗濯バサミと木の棒(7本) を使ったスマホスタンドのアイデアが紹介されています。この方法なら、ハサミやグルーガンさえあれば子供でも作れてしまいます。
作り方の概要
- 木の棒を7本、洗濯バサミ4個を用意
- 木の棒を並べて、洗濯バサミで挟んで固定するだけ
- 角度は棒の並べ方で調整可能
さすがに見た目や耐久性は本格的な木工品には劣りますが、「とにかく今すぐスマホを立てたい」という場合の応急処置として、またお子さんと一緒に工作を楽しむという目的なら十分すぎるほどの方法です。
スピーカー機能付きスタンドに挑戦してみる
もう一歩進んで、機能性を追求したい方にはスピーカー機能付きのスタンドもおすすめです。
Axminster Toolsの記事(2022年6月公開)では、厚さ10mmのスリットにスマホを差し込む構造のスタンドが紹介されています。この構造にすると、スマホのスピーカーからの音がスタンド内部で反響し、音が増幅されるという仕組みです。
チューリップウッドなど、適度な硬さの木材を使うことで、見た目にも美しい仕上がりになります。スリット加工には正確さが求められるため、初心者がいきなり挑戦するよりは、L字型スタンドに慣れてからのチャレンジがおすすめです。
自分に合ったスタンドを選ぼう【作り方比較表】
どのタイプのスタンドを作るか迷ったときは、以下の表を参考にしてください。
| スタンドのタイプ | 特徴・機能 | 推奨される傾斜角 | 難易度(想定) | 主な材料・技法 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| シンプルL字型 | 最も基本的な形状。木材を斜めに切って接着するだけ | 37度(着座時最適) | 低(初心者向け) | 端材1枚、ノコギリ、ヤスリ | 初めて木工に挑戦する人 |
| 人間工学基軸型 | 着座時の視認性を重視。プロによる実測値で設計 | 37度(固定) | 中(正確な角度出しが必要) | フェース材140×95mm、ベース材 | 長時間スマホを使う人 |
| 可変式 | ボルトとナットで角度調整が可能 | 調整可能 | 中〜高(可動部の加工が必要) | 端材、オニメナット、六角ボルト | 様々なシーンで使いたい人 |
| スピーカー付き | スタンド自体がスピーカーを増幅 | 縦置き(10mmスリット) | 中(スリット加工の精度が必要) | 板材(チューリップウッドなど) | 音楽や動画をよく見る人 |
| 簡易工作 | 洗濯バサミと木の棒を使用。工具不要 | 固定(調整不可) | 非常に低(子供でも可) | 木の棒7本、洗濯バサミ4個 | 工具がなくてもすぐに作りたい人 |
木製スマホスタンド作りにおすすめの材料・工具
実際に作り始める前に、そろえたい材料や工具をまとめておきます。全てを一度に揃える必要はありません。まずはシンプルなL字型から始めて、徐々にグレードアップしていくのがおすすめです。
- パイン材
※パイン材は加工しやすく、初心者に最適な木材です。ホームセンターでカットサービスを利用すれば、自宅で切る手間も省けます。 - 糸ノコ
※狭いスペースでも使いやすく、曲線カットにも対応。初心者が最初に買うノコギリとして人気です。 - サンドペーパー
※#120、#240、#400の3種類があれば、粗削りから仕上げまでカバーできます。木材がつるつるになるまで根気よく磨きましょう。 - オイルフィニッシュ
※木材の風合いを活かしながら保護できるので、仕上げに最適です。ニスよりも初心者が扱いやすいのが特徴です。
さあ、あなただけの木製スマホスタンドを作りましょう
木製スマホスタンドの作り方、いかがだったでしょうか。「45度が正解」と思っていたけれど、実は37度という選択肢もある——この気づきが、あなたのスマホライフをより快適にしてくれるはずです。
最初から完璧を目指さなくて大丈夫。端材1枚とノコギリがあれば、今日からでも始められます。失敗を恐れずに、まずは切ってみる。ヤスリをかけてみる。その過程そのものが、木工の楽しさです。自分で作ったスタンドにスマホを置いた瞬間の満足感は、買ったものでは決して味わえません。
あなたのライフスタイルや好みに合わせて、最適な木製スマホスタンドを見つけてくださいね。

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