MediaTek Dimensity 700のAntutuスコアと性能を徹底解説|実測値と競合比較

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5G対応スマホを探していると、よく目にするのが「MediaTek Dimensity 700」という名前。特にコスパ重視のミッドレンジモデルに多く搭載されているこのSoCですが、実際のところ「どのくらいの性能なのか」「Antutuスコアはどれくらいなのか」が気になっている人も多いでしょう。

この記事では、Dimensity 700のAntutuスコアをはじめ、基本スペックや競合他社のSoCとの比較、実際の使用感までを徹底解説します。スマホ選びの参考にしてください。

Dimensity 700の基本スペックと位置づけ

まずは、Dimensity 700がどのようなSoCなのかを押さえておきましょう。

MediaTekが2020年11月に発表したDimensity 700は、ミッドレンジ向けの5G統合SoCです。7nmの省電力プロセスを採用し、スマホのバッテリー持ちと性能のバランスを重視した設計になっています。

主なスペックは以下のとおりです。

  • プロセスルール:7nm
  • CPU構成:Arm Cortex-A76(最大2.2GHz)×2 + Cortex-A55(最大2.0GHz)×6(オクタコア)
  • GPU:Arm Mali-G57 MC2
  • 最大カメラ解像度:64MP(シングル)、16MP+16MP(デュアル)
  • ディスプレイ対応:FHD+(2520×1080)、最大90Hzリフレッシュレート
  • メモリ:LPDDR4X(最大2133MHz、最大12GB)
  • ストレージ:UFS 2.2(2レーン)
  • ビデオ対応:2K @30FPS(4K非対応)
  • 5G機能:SA/NSA両対応、2CC 5Gキャリアアグリゲーション、デュアル5G SIM(DSDS)、最大2.77Gbpsダウンロード
  • Wi-Fi:Wi-Fi 5(a/b/g/n/ac)
  • Bluetooth:5.1

このスペックからも分かるように、Dimensity 700はフラッグシップ向けではなく、あくまで「日常使いに十分な性能を持ちながら5Gに対応したミッドレンジSoC」という位置づけです。

Dimensity 700のAntutuスコア(最新版)

ここが一番気になるところですよね。

まず大前提として、Antutuスコアはベンチマークソフトのバージョンによって数値が大きく変わります。旧バージョンのAntutu 9と最新のAntutu 11ではスコアの算出方法が異なるため、異なるバージョンのスコアを直接比較することはできません。

Antutu 11スコア(最新版)

NanoReviewのベンチマーク集計データによると、Dimensity 700のAntutu 11総合スコアは約515,647点です(2026年3月時点)。内訳は以下のとおりです。

  • CPUスコア:185,796点
  • GPUスコア:44,366点
  • メモリスコア:120,419点
  • UXスコア:165,066点

また、ユーザーによる実測値は490,823〜542,168点と、搭載機種やテスト環境によってある程度の幅があることも分かっています。

Antutu 9スコア(参考値)

なお、旧バージョンのAntutu 9では約352,666点というスコアが記録されています。これはあくまで参考値であり、現在のAntutu 11とは直接比較できない点に注意してください。

つまり、ネットで「Dimensity 700のAntutuスコアは35万点台」と書かれている情報は古い可能性が高い、ということです。最新のAntutu 11では約51万点台というのが現在の目安になります。

競合SoCとのAntutuスコア比較

では、同じミッドレンジクラスのSoCと比べるとどうでしょうか。主な競合との比較を見てみましょう。

SoCAntutu 11スコア(目安)備考
Dimensity 700約515,647点7nm、ミッドレンジ5G
Snapdragon 712約434,173点10nm、4G
Snapdragon 720G約351,244点相当8nm、4G(Antutu 9換算)
Snapdragon 690 5G約345,622点8nm、5G(Antutu 9換算)
Snapdragon 765G約365,497点7nm、5G(Antutu 9換算)
Snapdragon 695 5G約361,205点6nm、5G(Antutu 9換算)
Exynos 980約351,244点相当8nm、5G
Dimensity 800U約368,465点7nm、5G(Antutu 9換算)
Snapdragon 855 Plus約859,084点7nm、旧フラッグシップ

※スコアはベンチマーク条件や搭載機種によって変動します。また、Antutu 9換算の数値はAntutu 11と直接比較できません。

この比較から見えてくるのは、Dimensity 700はSnapdragon 720GやExynos 980と同クラスであり、ミッドレンジの中では標準的な性能であるということです。

もちろん、Snapdragon 855 Plusのような旧フラッグシップとは大きく差がありますが、それは価格帯が異なることを考えると当然と言えるでしょう。

Antutuスコアから読み解く実際の使用感

「スコアは分かったけど、実際に使うとどうなの?」という疑問もありますよね。

Antutuスコアだけで全てを判断するのは危険です。スコアはあくまで参考値であり、実際の使用感は搭載機種の最適化や冷却性能、ソフトウェアのチューニングなどによっても変わってきます。

とはいえ、Dimensity 700のスコアからは以下のような実使用イメージが持てます。

日常使い(SNS、Web閲覧、動画視聴など)

  • 十分快適に動作します。7nmプロセスの省電力性もあって、バッテリー持ちも良好です。

ゲームプレイ

  • 軽めのゲームやカジュアルゲームは問題なく楽しめます。ただし、PUBG Mobileや原神のような要求の高い3Dゲームを高画質設定でプレイするのは厳しい場合があります。ミッドレンジSoCであることを理解したうえで、適切な画質設定で楽しむのがよいでしょう。

カメラ処理

  • 64MPまでのシングルカメラに対応しているので、ミッドレンジスマホとしては十分な処理能力を持っています。ただし、4K動画には対応していない(2K @30FPSまで)ので、4K撮影を重視する人には不向きです。

Dimensity 700のメリットとデメリット

メリット

  • 7nmプロセスによる省電力性:8nm比で最大28%の電力効率向上が謳われており、バッテリー持ちの良さが期待できます。
  • 5G対応:ミッドレンジ帯で5Gに対応している点は大きなアドバンテージです。キャリアアグリゲーションやデュアル5G SIMにも対応しています。
  • コストパフォーマンス:フラッグシップに比べて搭載スマホの価格が抑えられており、5Gスマホを手頃な価格で手に入れたい人に適しています。
  • 日常性能は十分:SNS、動画視聴、Webブラウジングなどの日常的なタスクは快適にこなせます。

デメリット

  • ハイエンドゲームには不向き:3D描画の負荷が大きいゲームでは、処理落ちやフレームレートの低下が発生することがあります。
  • 4K非対応:2K @30FPSまでなので、4K動画の撮影や編集をしたい人には選択肢になりません。
  • フラッグシップには性能で劣る:Antutuスコアで見ると、旧フラッグシップのSnapdragon 855 Plus(約859,084点)の約60%程度の性能です。

こんな人におすすめ/おすすめしない

おすすめな人

  • コスパ重視で5Gスマホを探している人
  • 日常使いが中心で、重いゲームをあまりしない人
  • バッテリー持ちを重視する人
  • 予算を抑えつつ、5Gに対応した最新のスマホを使いたい人

おすすめしない人

  • 最新の3Dゲームを高画質でプレイしたい人
  • 4K動画の撮影や編集をしたい人
  • ベンチマークスコアの高いフラッグシップ性能を求める人
  • ハイエンドのカメラ性能やディスプレイ性能を重視する人

よくある疑問

Q. Dimensity 700はPUBG Mobileや原神は動くの?

軽いゲームは快適に動作します。PUBG Mobileは中画質程度であればプレイ可能です。ただし、原神のような高負荷ゲームを最高画質でプレイするのは厳しいでしょう。画質設定を下げることである程度は遊べますが、快適さを求めるならより上位のSoCを検討したほうが無難です。

Q. Snapdragon 695とどっちがいいの?

Snapdragon 695は6nmプロセスを採用しており、Antutu 9換算で約361,205点とDimensity 700と近いスコアです。実使用での体感差はほとんどないと言えるでしょう。搭載スマホの価格やカメラ性能、ディスプレイなどトータルで比較することをおすすめします。

Q. 2026年現在でも買いなの?

2026年現在でも、エントリー〜ミッドレンジの5Gスマホを探している人にとっては十分選択肢に入るSoCです。もちろん、より新しいSoC(Dimensity 7200シリーズやSnapdragon 7シリーズなど)も登場していますが、価格帯が異なるため、予算と用途に応じて選ぶのがよいでしょう。

まとめ:Dimensity 700はコスパ重視の5Gスマホ選びで有力な選択肢

Dimensity 700のAntutu 11スコアは約515,647点。ミッドレンジSoCとしては標準的な性能を持ち、7nmプロセスによる省電力性と5G対応が大きな魅力です。

Antutuスコアだけで見るとフラッグシップには及びませんが、それは価格帯が違う話。日常使いを快適にこなしながら5Gにも対応したスマホを、手頃な価格で手に入れたいという人には、Dimensity 700を搭載したスマホは十分な選択肢のひとつになるでしょう。

スコアはあくまで参考値です。実際の使用感は搭載機種によっても変わりますので、購入を検討する際はスペック表だけでなく、実際のレビューや店頭での操作感も確認してみてくださいね。

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