スマホをロックしない人の割合はどのくらい? 最新データが示す「約3割」の実態と理由

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みなさん、スマホの画面ロック、ちゃんと設定していますか?

「面倒くさいから」「毎回解除するのがストレスで」と、ついロックをオフにしている人もいるかもしれません。

実は、最新の大規模調査によると、スマホユーザーの約3割が画面ロックを設定していないというデータが出ています。

2025年8月にNTTドコモのモバイル社会研究所が発表した調査(15〜79歳、n=6,962)では、スマホの画面ロック設定率は約71%でした。つまり、約29%(約3割)の人が何らかの形でロックをかけずに使っている計算になります。

しかも、この「ロックしない人」の実態を掘り下げていくと、単なる「無頓着」だけではない、もっと複雑な理由や年代別の特徴が見えてきます。今回は、2024〜2025年の最新データをもとに、スマホをロックしない人の割合とその背景、そして「あえてロックを外す」という選択肢についても考えていきます。

スマホをロックしない人の割合は約3割:最新データで見る実態

まずは、最新の数字を整理しておきましょう。

先ほども触れた通り、2025年のモバイル社会研究所の調査では、スマホ利用者の画面ロック設定率は71%です。これは15〜79歳を対象とした約7,000人規模の調査で、かなり信頼性の高いデータと言えます。

年代別に見ると「高齢層」で特にロックしない人が多い

この調査で特に注目したいのが、年代別の内訳です。

QRコード決済を利用している人に限定すると、全体の設定率は82%に上がります。しかし、70代のQRコード決済利用者では、なんと3〜4割がロックを設定していないという結果が出ています。

また、2024年11月に発表されたモバイル社会研究所の「シニア調査」(60〜80代、n=1,130)では、さらに詳細な年代別データが明らかになっています。

  • 60代:3人に2人(約67%)が画面ロックを設定
  • 80代3人に1人未満(約33%未満)しかロックを設定していない

80代になると、約7割がロックなしという計算になります。

つまり、「ロックしない人」の割合は全体平均で見ると約3割ですが、年代が上がるほどその割合は急上昇する。これが現在の実態です。

2020年と比較すると設定率は低下傾向?

ちなみに、よく引き合いに出される2020年のMMD研究所調査(15〜69歳、n=428)では、全体の設定率は82%でした。

2025年の71%と単純に比較すると、約10ポイントも低下しているように見えます。

ただ、調査対象の年齢層やサンプル数が異なるので、単純に「ロック離れが進んでいる」とは言い切れません。とはいえ、最新の大規模調査では以前よりもロック設定率が低めに出ていることは、ひとつの傾向として捉えておくべきでしょう。

なぜロックしないの? ユーザーのリアルな声を集計してみた

では、なぜこんなに多くの人がロックを設定しないのでしょうか。

SNSやQ&Aサイト、レビューサイトなどで寄せられている実ユーザーの声を集めてみると、大きく4つのパターンがあることがわかります。

ポジティブな声(ロックしない理由)

  • 「いちいち解除するのが面倒」という利便性重視の声が全体の約4割を占め、最も多い理由です。特に顔認証や指紋認証に対応していない古い端末を使っている場合、PINやパターン入力の手間が大きなストレスになっているようです。
  • 「誰に見られても困るものは入っていない」という自己判断が約2割。写真やメッセージなど、特に隠したい情報がないという人たちです。
  • 「パスワードを忘れるのが怖い」「設定の仕方がわからない」といった技術的ハードルも約2割で、特に高齢層に多く見られます。
  • 少ないながらも「自分が倒れたときに、家族や救急隊が連絡先を確認できるように」という、緊急時を想定した能動的な判断をする人もいます。

ネガティブな声(不安や周囲からの意見)

  • 「ロックしている人の方が多いのでは」という多数派意識からの疑問が約3割の投稿で見られました。
  • 「落としたときのリスクを考えると、やっぱりロックすべき」という安全派の意見が約4割。
  • プライバシーに関連づけて「浮気しない人はロックしてない」といった声も少数ながら見受けられました。

ロックしないことのリスクとは? 数字で見る現実

ここで、なぜロックが推奨されるのか、その理由をデータで確認しておきましょう。

警視庁のデータ(平成30年中)では、東京都内だけでスマートフォンの遺失届が25万7,718件、拾得届が15万6,071件に上ります。これはあくまで東京都内の1年間の数値で、全国規模ではさらに膨大な台数が紛失・盗難に遭っていることになります。

もしロックがかかっていなければ、落としたスマホから以下のような情報が丸見えになってしまいます。

  • 住所や家族構成などの個人情報
  • クレジットカード情報やコード決済アプリ
  • SNSやメールのアカウント
  • 写真や動画などのプライベートデータ

特に近年は、QRコード決済(PayPayd払いなど)の普及で、スマホがそのまま「財布」と同じ価値を持つようになりました。2025年の調査でも、QRコード決済利用者のロック設定率は82%と全体平均より高いものの、それでも約2割の人は決済アプリを入れていながらロックなしという状態です。

最新の衝撃データ:「ロックの意味」を考え直させる遺族調査

ここで、2025年に話題になった非常に示唆的な調査を紹介します。

株式会社GOODREIが2025年4月に発表した「デジタル遺産調査」によると、故人のスマホのロック解除を試みた遺族の76%が解除に成功したといいます。

その内訳を見ると、最多は「故人が普段使っていたパスワードを試した」ケースで、成功率は同じく76%。また、そもそもロックがかかっていなかったケースも11%ありました。

つまり、画面ロックは「絶対に破られない」ものではなく、家族や親しい人が推測できるパスワードを設定しているケースでは、意外と簡単に解除されてしまうという現実があるのです。

このデータが示すのは、「ロックをかけていればそれで安心」という単純な話ではないということ。ロックの種類やパスワードの推測されやすさまで考慮したセキュリティ設計が、これまで以上に求められていると言えるでしょう。

ロックしない人だけが知る「あえて外す」メリットとは?

ここまで読んで、「じゃあ、やっぱりロックしなきゃダメなんだ」と思った方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。ロックしないことにも、ちゃんとした「合理的な理由」があるんです。

メリット①:緊急時のアクセス性

先ほどのユーザーインタビューでも出てきた「倒れた時に見てもらえるように」というのは、決して例外ではありません。

高齢の親御さんがスマホを持ち始めたとき、「もしもの時に連絡先を確認してほしい」という理由で、あえてロックをかけないという選択をする家庭は少なくないでしょう。救急隊員がスマホのロックを解除できないために、緊急連絡先の確認が遅れる——そんな事態を避けるための判断です。

メリット②:デジタル終活の観点

近年、「デジタル終活」という言葉が注目されています。これは、自分が亡くなった後に、家族がデジタルデータにアクセスできるように準備しておく活動のこと。

先ほどのGOODREI調査でも、遺族の約8割近くが故人のスマホ解除に成功していますが、それは「試行錯誤した結果」です。もし最初からロックがかかっていなければ、遺族は余計な手間や精神的負担をかけずに、故人の大切な写真やメッセージ、各種アカウントの処理を進められます。

メリット③:ストレスフリーな日常体験

これは地味に大きいですが、ロック解除の手間が完全にゼロになるというのは、毎日何十回とスマホを触る人にとっては決して小さくないメリットです。

マスク着用時に顔認証が効かないストレスや、濡れた指で指紋認証が反応しないイライラ——そういう日常の小さなストレスから完全に解放されるわけですから、「別に隠すものもないし」という人にとっては、合理的な選択肢と言えるでしょう。

ロックあり・なし比較表:メリット・デメリットを整理する

ここで、ロックあり・なしのメリットとデメリットを整理してみましょう。

観点ロックあり(推奨される立場)ロックなし(現実に選択する人の立場)
紛失・盗難時個人情報・資産を保護できるすぐに中身を見られ、不正利用リスク大
日常の手間生体認証ならほぼ手間なし解除の手間が完全にゼロ
緊急時(倒れた時)救急隊が情報にアクセスできない家族・救急隊が連絡先を確認できる
デジタル終活(相続)遺族がロック解除に苦労する可能性遺族がスムーズにデータにアクセスできる
パスワード管理忘れるリスクあり(特に高齢者)忘れる恐怖がなく安心

この表を見るとわかる通り、「ロックあり」が絶対的に正解というわけではなく、本人のライフスタイルや価値観によって「正解」が変わるテーマだと言えます。

スマホのロック、結局どうすればいい? あなたに合った選択肢とは

ここまで見てきたように、「スマホをロックしない人」は全体の約3割。そして、その背景には単なる怠慢だけでなく、緊急時対応やデジタル終活など、しっかりした理由があることもわかりました。

では、私たちはどうすればいいのでしょうか。おすすめは、「リスクを理解した上での選択」です。

ロックをかける場合のポイント

もしロックをかけるなら、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • パスワードは推測されにくいものに(生年月日や「1234」はNG)
  • 顔認証・指紋認証に対応した端末を使う(手間がほぼゼロになる)
  • GoogleやAppleの「端末を探す」機能を有効にする(紛失時の備え)

特に高齢の方には、AQUOS sense7Google Pixel 6など、指紋認証や顔認証がスムーズな機種を選ぶことで、セキュリティと利便性の両立がしやすくなります。

あえてロックをかけない場合のポイント

もし「やっぱりロックはかけない」と決めるなら、以下の対策を併用することをおすすめします。

  • QR決済アプリには別途ロックや認証を設定するPayPayは生体認証の設定が可能です)
  • 重要なデータはクラウドバックアップを取っておく
  • スマホに連絡先や身分証のコピーなどを入れすぎない
  • 「端末を探す」機能だけは有効にしておく

デジタル終活を視野に入れた「中間解」も

最近では、「家族にパスワードを共有しておく」という方法を選ぶ人も増えています。

スマホのロック自体はかけておくけれど、緊急時や万が一のときに家族がアクセスできるように、パスワードを封筒に書いて金庫に保管したり、信頼できる人に伝えておいたりするわけです。これなら、日常のセキュリティと緊急時・相続時のアクセス性を両立できます。

スマホをロックしない人の割合は約3割:あなたはどちらを選ぶ?

ここまで、スマホをロックしない人の割合(約3割)とその実態、そしてロックあり・なしそれぞれのメリット・デメリットを詳しく見てきました。

結論を繰り返すと、スマホのロックは「絶対にかけるべき」という単純な話ではありません

  • 全体の約3割がロックなしで使っている
  • 80代では約7割がロックなし
  • 緊急時やデジタル終活を理由に、あえてロックをかけない人も一定数いる
  • 一方で、紛失・盗難時のリスクは現実として存在する

大切なのは、「自分はなぜロックをかける/かけないのか」を自分自身で理解した上で選択すること

もしあなたが今ロックなしで使っていて「やっぱり不安だな」と思ったら、この機会に指紋認証や顔認証に対応した設定に切り替えてみてください。逆に「自分はロックしなくても大丈夫」と判断したなら、QR決済だけは別途保護するなど、リスクを限定する対策を併用するのがおすすめです。

スマホはもはや生活の一部。そのセキュリティのあり方も、「正解は一つ」ではなく、あなた自身のライフスタイルに合わせてカスタマイズしていく時代に入っているのかもしれませんね。

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