スマホを買い替えようと思ったとき、気になるのが「どのくらいサクサク動くのか」という点ですよね。特に格安スマホを検討する場合、「安いけど動作が重くないの?」「ゲームは快適にできるの?」と不安になる方も多いでしょう。
そんなときに役立つのがベンチマークスコアという数値です。今回は、格安スマホの性能をAnTuTu(アンチューチュ―)というベンチマークアプリのスコアを使って徹底比較。価格帯別にどのスマホがコスパに優れているのかをわかりやすく解説していきます。
格安スマホのベンチマークとは?数値の見方と目安
まず、格安スマホの性能を語るうえで欠かせない「ベンチマーク」について簡単に説明しておきましょう。
ベンチマークとは、スマホの処理性能を数値化したものです。パソコンでいうところの「スコア」で、数値が高いほど処理が速く、快適に動作すると考えてください。
特に有名なのがAnTuTu(アンチューチュ―)というベンチマークアプリ。CPU、GPU(グラフィック性能)、メモリ、ストレージの読み書き速度などを総合的に測定し、スコアを算出します。
最新のAnTuTu V11(2026年基準)での大まかな目安はこんな感じです。
- 200万点超え:最新ハイエンド。あらゆる処理がヌルヌル。重い3Dゲームも最高画質で快適。
- 130万〜200万点:ミドルハイ〜ハイエンド。ほとんどのゲームが快適。日常使いはもちろん、高負荷なアプリも余裕。
- 70万〜130万点:ミドルレンジ〜エントリー。SNSや動画視聴は快適。軽いゲームまでなら問題なし。
- 70万点未満:ローエンド。動作がもっさりすることがあり、ゲームには向かない。
格安スマホを選ぶなら、少なくとも70万点以上、できれば100万点以上を目安にすると、ストレスなく使えるでしょう。
ただし、このスコアはあくまで目安です。OSの最適化やアプリの動作環境によって、体感速度は変わることがあります。また、AnTuTuはバージョンが上がるとスコアの算出方法が変わるため、古いバージョンのスコアと比較しないように注意してください。
それでは、価格帯別に格安スマホのベンチマークスコアと特徴を見ていきましょう。
コスパ最強のミドルハイ〜ハイエンド帯(8万円前後〜)
最初に紹介するのは、ハイエンドに迫る性能を持ちながら、価格は抑えめというコスパの鬼とも言えるモデルたちです。ここで紹介する機種はAnTuTuスコアが130万点以上と、ほとんどの用途で快適に動作します。
1. Google Pixel 9 / Pixel 9a
Google純正のPixelシリーズは、ソフトウェアの最適化が抜群で、同じスペックの他社製品よりも体感速度が滑らかだと評価されています。
- 特徴:Google独自のTensor G4チップを搭載。AI処理に強く、カメラの画質補正や音声認識が得意です。
- メリット:純粋なAndroid体験が得られる。OSアップデートが長期間保証されている。AnTuTuスコアは約130万〜150万点。
- デメリット:同じ価格帯のXiaomiなどと比べると、ゲーム性能ではやや劣る場合があります。
- 向いている人:カメラ性能やソフトウェアの安定性を重視する人。Googleサービスをよく使う人。
- 向いていない人:最高画質の3Dゲームをガンガンやりたい人。
- 注意点:9aは廉価版ですが、スコアはそれほど変わらず、コスパが非常に高いです。
2. Xiaomi 14T
XiaomiのTシリーズは、毎回「コスパ爆弾」として話題になるモデルです。
- 特徴:MediaTekのハイエンドチップ「Dimensity 9300+」を搭載。AnTuTuスコアは約180万〜200万点と、ハイエンド機並み。
- メリット:この価格帯(7〜8万円台)でこのスコアは驚異的。重いゲームも快適にプレイできます。
- デメリット:Xiaomi独自のMIUI(またはHyperOS)が好みが分かれる。広告が表示されるケースがある(設定でオフに可能)。
- 向いている人:とにかくコスパを重視し、高性能なスマホを安く手に入れたい人。
- 向いていない人:純粋なAndroid体験を求める人。
- 注意点:発熱時にはパフォーマンスが制限されることがあるため、冷却性能の高いケースを使うなどの対策も検討しましょう。
バランス最強のミドルレンジ帯(5万円前後〜)
続いては、価格と性能のバランスが最も優れた「黄金のミドルレンジ」と呼ばれる帯域です。AnTuTuスコアは100万〜130万点程度で、ほとんどのユーザーにとってはこれで十分すぎる性能です。
3. AQUOS sense9 / sense10
日本のメーカーであるシャープのAQUOS senseシリーズは、軽量・堅牢・バッテリー持ちの良さで根強い人気があります。
- 特徴:Snapdragon 7+ Gen 3(sense9)や最新のSnapdragon 7s Gen 3(sense10)を搭載。AnTuTuスコアは約100万〜120万点。
- メリット:軽くて持ちやすく、日本国内のネットワーク(おサイフケータイなど)にも完全対応。バッテリーは2日持つモデルも。
- デメリット:ゲーム性能はXiaomiなどに一歩譲る。ディスプレイのリフレッシュレートが控えめなモデルもある。
- 向いている人:軽量・コンパクトなスマホが好きな人。バッテリー持ちを重視する人。
- 向いていない人:最新の重い3Dゲームを最高設定で遊びたい人。
- 注意点:sense10は発売直後のモデルで、今後のアップデートでさらに最適化される可能性があります。
4. Xperia 10 VII
ソニーのXperiaシリーズも、ミドルレンジで安定した人気を誇ります。
- 特徴:シネマスコープ(21:9)の縦長ディスプレイが特徴。Snapdragon 6 Gen 1や7s Gen 3を搭載し、AnTuTuスコアは約90万〜110万点。
- メリット:動画視聴やマルチタスクに適した画面形状。カメラもソニーらしい写りで評判です。
- デメリット:価格の割に性能が控えめに感じる場合がある。
- 向いている人:動画をよく見る人。デザインやブランドにこだわりがある人。
- 向いていない人:コスパを徹底的に追い求める人。
- 注意点:Xperiaはハイエンドの1シリーズと比べるとスペックダウンしている部分が多いので、公式サイトで詳細を確認しましょう。
予算を抑えたいエントリー〜ミドルレンジ帯(3万円前後〜)
ここからは「とにかく安くてそこそこ動けばいい」という方向けの帯域です。AnTuTuスコアは70万〜100万点。SNSチェックやWeb閲覧、動画視聴が中心なら十分すぎる性能です。
5. arrows We(シリーズ)
富士通のarrowsシリーズは、シニア層や初めてのスマホにも人気があります。
- 特徴:Snapdragon 6 Gen 1や7s Gen 2を搭載。AnTuTuスコアは約70万〜90万点。
- メリット:価格が非常に手頃(3万円台)。日本の電波環境に最適化されており、つながりやすい。
- デメリット:ディスプレイの解像度やカメラ性能は価格相応。
- 向いている人:予算を最優先する人。スマホをヘビーに使わない人(サブ端末含む)。
- 向いていない人:ゲームをプレイしたい人。
- 注意点:メモリ(RAM)が4GB程度のモデルが多いので、複数のアプリを同時に開くと動作が重くなることがあります。
6. OPPO Aシリーズ(A79 5Gなど)
OPPOのAシリーズは、デザイン性とコスパで海外で大ヒットしています。
- 特徴:MediaTek Dimensity 6020などを搭載。AnTuTuスコアは約80万点前後。
- メリット:3万円台でもデザインが良く、有機ELディスプレイを搭載しているモデルもある。
- デメリット:日本でのブランド認知度がまだXiaomiほど高くない。
- 向いている人:デザインと価格のバランスを重視する人。
- 向いていない人:とにかく性能を求める人。
- 注意点:日本向けのアップデートが海外より遅れることがある点は留意しましょう。
iPhoneユーザー向けの代替候補
AndroidとiOSはOSが異なるため、AnTuTuスコアを直接比較することはできませんが、格安でiPhoneを検討している方向けに紹介します。
iPhone SE(第3世代)
- 特徴:A15 Bionicチップ(iPhone 13と同じ)を搭載。AnTuTu V10スコアで約140万点前後と、Androidのミドルハイに匹敵します。
- メリット:最新のiOSが長期間アップデートされる。処理性能は非常に高い。
- デメリット:ディスプレイが小さく(4.7インチ)、バッテリー持ちが悪い。
- 向いている人:iPhoneユーザーで、ホームボタンが好きな人。コンパクトなスマホが好きな人。
- 向いていない人:大きな画面で動画やゲームを楽しみたい人。
- 注意点:すでに発売から年数が経過しているため、在庫限りの可能性があります。
格安スマホを選ぶときの3つのポイント
ここまで様々な機種を見てきましたが、結局どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。そこで、格安スマホ選びで失敗しないための3つのポイントをおさらいしておきましょう。
1. ベンチマークスコアは「どのゲームまで遊べるか」の目安
スコアが高ければ高いほど良いですが、自分の使い方に合ったスコア帯を選ぶことが大事です。
- カジュアルゲーム(パズルゲームなど):70万点以上あれば快適。
- 3Dアクションゲーム(原神、荒野行動など):できれば130万点以上、最低でも100万点以上は欲しい。
2. SoC(チップ)の型番をチェック
AnTuTuスコアは搭載されているSoC(システムオンチップ)でほぼ決まります。以下のような目安があります。
- Snapdragon 8 Elite / 8 Gen 系:ハイエンド(200万点超え)
- Snapdragon 7+ Gen 3 / 7s Gen 3:ミドルハイ(130万〜160万点)
- Snapdragon 6 Gen 1 / 7s Gen 2:ミドルレンジ(70万〜100万点)
- MediaTek Dimensity 9300+ / 9400+:ハイエンド(200万点超え)
3. 価格と性能のバランス(コスパ)を考える
- 3万円台:arrows We、OPPO Aシリーズ(スコア80万点前後)
- 5万円台:AQUOS sense9/10、Xperia 10 VII(スコア100万点前後)
- 8万円台:Xiaomi 14T、Pixel 9a(スコア150万点超え)
このように、予算に応じて「どこまで性能を求めるか」を決めると選びやすくなります。
よくある質問(Q&A)
Q1. AnTuTuスコアが高いスマホは絶対にサクサクですか?
A. いいえ、スコアはあくまで性能の「ポテンシャル」を示すものです。実際の体感速度は、OSの最適化やストレージの空き容量、インストールしているアプリの数によっても変わります。
Q2. 格安スマホで原神(ゲーム)は遊べますか?
A. できますが、設定を「中」や「低」に下げる必要があります。快適に遊ぶなら、Snapdragon 8シリーズやDimensity 9300+搭載のスマホを選びましょう。Xiaomi 14Tなどが該当します。
Q3. iPhoneとAndroidのスコアは比較できますか?
A. OSが異なるため、単純な比較はできません。あくまで同じOS内での相対的な性能指標として見てください。
Q4. ベンチマークスコアは購入後に変わりますか?
A. OSのアップデートによってスコアが微増したり、逆に低下したりすることがあります。また、経年劣化でバッテリーが減るとスコアも下がる傾向があります。
Q5. AnTuTuアプリはどこでダウンロードできますか?
A. 以前はGoogle Playストアにありましたが、現在は公式サイトからAPKファイルをダウンロードしてインストールする必要があります。セキュリティには十分注意してください。
まとめ|格安スマホのベンチマークを味方につけて賢く選ぼう
今回は、格安スマホのベンチマークスコアを徹底比較しました。
結論から言うと、今の格安スマホは非常に高性能です。 3万円台のモデルでも、日常使いはもちろん、軽いゲームまでならストレスなくこなせます。そして、5万円台、8万円台と予算を上げるごとに、ゲーム性能やカメラ性能が格段に向上します。
予算別の簡単なまとめはこちらです。
- 予算3万円台:arrows WeやOPPO Aシリーズ。SNS・動画視聴が中心の人に最適。
- 予算5万円台:AQUOS sense9/10やXperia 10 VII。バランス重視でほとんどの人が満足できる性能。
- 予算8万円台:Xiaomi 14TやGoogle Pixel 9a。ハイエンドに近い性能で、ゲームも快適に遊びたい人に。
ベンチマークスコアはあくまで判断材料のひとつです。最終的には、自分の使い方やデザインの好み、ブランドへのこだわりなども含めて総合的に判断しましょう。
どのスマホを選ぶにしても、最新の公式情報を必ずチェックして、自分にとって最高の一台を見つけてくださいね。

コメント